今日土曜日は生憎の小雨の降る寒い日でしたが、若い人達の鑑賞者で賑わっていました。
この美術館は建築と作品が、半永久的に一体化した世界初の常設型美術館だそうです。
「大地」の空間にステンレスワイヤが、交差し合っています。中心軸は那岐山の山頂を示しているそうです。宮脇愛子彫刻家の(うつろひ)と言う作品です。「月」三日月を模った空間で真直ぐな壁面の角度は22時の中秋の名月を指し示しています。静かに反響する音に耳をすませ、ベンチで休息することで、普段は感じる事の出来ない癒しを体験することが出来ます。岡崎和郎彫刻家の(補遺するもの)です。別室では「美術家片山康之氏」の個展が開催されていました。人物像をメインした片山氏のインスタレーション(空間芸術)樹脂でかたどった等身大のリアルな人物像です。
中性的な若者の後頭部がオオカミになっている
「赤ずきんとクリームソーダー」はいでたちやライティングに存在感が際立ちます。
「無題」頼りない翼を背負う若い女性の表情に飛ぶのを諦めた絶望感が漂う人物像
本当なのか?確かでは無いですが、この地域の伝説です。
「無題」頼りない翼を背負う若い女性の表情に飛ぶのを諦めた絶望感が漂う人物像
その外に平面作品「撹拌せよ」デジタルプリントした造花が、
重なり合う大画面に周囲の人物像が映り込み不思議な空間でした。
片山氏は、何故奈義町で個展を開催されることになったのか?梛と蛇 奈義町の風景、風土、歴史、伝説、遺跡等を高井薫氏の著書「那岐山への旅」に魅かれ、ヒントをもらい「ナギ」の解釈を作品関連要素に取り入れられたそうです。
立体や平面作品の新作を6点出展されていました。
高井氏のエッセーの中に古くは信仰の対象だった蛇を表し山麓には大蛇を母に産ませた大男の伝説が残っている。と書かれています。私の地域も奈義町に隣接する山村です。昔からの伝説で大男の話はよく聞いています。
「昔々さんぶたろうと言う大男が居り、京の都まで、3歩で行ったそうな~」
「ある時この近くの山でお弁当を食べていて、石が入っていたので捨てたらしい!」と言う石が今もあります。
(じゃのまくら)蛇の枕の岩
本当なのか?確かでは無いですが、この地域の伝説です。
「さんぶたろう」をクリックして「さんぶたろう伝説」をご覧ください。
1 件のコメント:
今日19日岸田首相が奇跡の町岡山県奈義町を視察というのを見ました。
人口5,700人余りの町で出生率2、95 はすごいですね。
奈義町に立派な現代美術館館のあるのも頷けます。
地域ぐるみの努力の結果なのでしょうね。
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